でないと、足跡ができたり手塚めがけて正確にとんでくる理由が説明できない。
おそらく…後者かな?
電磁石みたいにON/OFFを駆使してるのか。
それなら…技の大部分が説明できる…
……なんてパロディネタは程々にしておいて。
手塚ゾーン及びファントム最大の謎は物理的に「特定の人物へ向かう方向の回転など存在しない」ことです。
現実の回転によるボールの軌道の変化は、右でも左でも下でもありますが、手塚が先に回転を仕込んでいる場合、基本的に右か左かのどちらかにしなければなりません。その後、相手が打った球が右か左に曲がります。これで相手と延々ラリーを続けるには、相手がどこに打つか事前に分かっていなければなりません。
『才気煥発の極み』でも使えば充分それは可能なわけですが、そんなもの使い始める前から手塚ゾーンは完成していますし、才気が封じられた真田戦でも手塚ゾーンは有効に機能しています。
通常の読みを利用して「あの辺に打てば相手はこう走って追いついて、だからどう考えても奴の打球は俺の1.5m右を通るから0.5m左に曲げて……」とかやってると、縮地法だの『雷』だのには対抗できなくなります。
だから、空中にいる打球に何かを作用させて引き寄せている/撥ね退けていると考えた方が無難なんですが、念動力のような力でボールの軌道を操作できるなら、相手がラケットでボールを打つ直前に軌道を変えちゃうとか、ボールを空中で静止させるとか、もっと実も蓋もない戦法が可能になってしまいます。
でもそんなことはやっていない。つまり、ボールにラケットを通さないで働く力は半ば自動的にボールを引き寄せたり弾いたりする力で、かつ(基本的には)過不足なく手塚の打ちやすいところに来るくらいの細かいコントロールを可能にする力が働いています(ゾーンのみ。ファントムはあまり加減は働かなくても問題ない)
遠く離れた所に作用する力といえば、重力に磁力といった所がメジャーですが……
とりあえず、今までの手塚ゾーン及び手塚ファントムについて判明していること。
・基本的な原理は両者同様
・ボールに回転をかけている
・足跡が円状にできる(試合開始して数ラリーの時点で跡ができている)
・無我の境地では使用不可
・でも樺地は使用可
・使用時に竜巻のようなものが発生
・相手の回転技と両立するケース有(例:千歳の『神隠し』で見えないが手塚の元へ)
・手塚の回転技と両立可(零式ドロップを返した球が戻ったケース有)
・ファントムは物凄く腕に負担がかかる(≒大きく曲げるには、より強い回転が必要)
・ゾーンは『火』で崩れかけたが、『雷』はきっちり引き寄せた
・『林』で回転をやわらげることによって、ファントムが弱体化。コートの外にまでボールが出ないケースが多発。
そして、回転は全く無関係でもないでしょう。インサイトの持ち主である跡部、データテニスの使い手である乾、何年も手塚をライバル視している真田……他にも手塚を意識している大物テニスプレイヤーは数多く、手塚ゾーンとボールにかけた回転が無関係ならば、誰がしか見破っているでしょう。不二みたいに戦い方のデータが取れない場合とは別で、根本的な技の原理ですからね。
こうしてみると、磁力の方がつじつまが合いそうです。
ボールがもつ極と手塚のもつ極が異なるため、ボールが引き寄せられるのが手塚ゾーン、同じ極同士のためボールが外に行くのが手塚ファントム。
これなら同じ原理で説明できます。
ボールを回転させることで磁力を発生させているとしたら、電磁石に分類されます。
ラケットとボールがこすれる時の静電気と、ボールの回転に伴って発生する力で磁界を発生させます。対する手塚側は……足跡がくっきり円を描くほど激しく足を動かして発生させてるんでしょうか。その場合、磁力が発生しているのは手塚そのものではなくその周囲の円形の足跡の部分です。まっすぐ手塚自身に引き寄せるよりもその方が打ちやすいですから、これも理にかなっています。
また、磁力は発生源から離れていても作用する力ではありますが、距離があるほど弱くなっていく力であるため、ボールが曲がるのが手塚側のコートに入ってきてからという描写にも合います。零式ドロップと手塚ゾーンを併用した際には、相手コートの地面についたときには、磁力の影響はそれほどなく、打ち返されたときには自分のコートに戻ってきたら勢いよく手塚の元に戻ってくるわけです。
磁力はある意味風よりも目に見えにくいので、無我の境地を使っても記憶の中の手塚ゾーンは何がどうなっているのかさっぱり分からない謎の技なので再現不可能。対して樺地は目の前の手塚の動きをそっくり真似たので磁力も発生しゾーンが完成します。ただし、一夜漬けの丸暗記のようなものなので手塚側が零式を使って回転に干渉することであっさり破れてしまいました。
真田の『火』は威力のある重い球なので、完全に引き寄せ切れませんでしたが、『雷』は電流を発生させるため(実際、打ち返そうとした手塚の腕に電流が流れているようなコマがありました)威力は『火』以上にあっても、電流のせいでボールの磁力が大きくなり、手塚ゾーンにはきっちり引き寄せられてしまいました。
というわけで、結論。
手塚ゾーン及びファントムは、ボールにかけた回転を利用することで、自身の近くとボールの二箇所に磁力を発生させ、ボールを引き寄せたり遠ざけたりする技です。
手塚側の磁力発生の理論はまた今度、ということで。
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