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テニスの王子様をスポーツ漫画として考察してみる

本日は最終回。スポーツ漫画(スポ根とはあえて呼ばない)として読みます。
ちなみに、全体の総括はやりません。
結局のところ、各人が読みたいように読めばいいので。
ただ、他人と話するときに相手がどういう風に読んでるかは多少は気にした方がいいです。人間関係を漫画でこじらせたくないなら、ですが。


さて、スポーツ漫画としての成功は、漫画に人気が出ることのみならず、題材とした競技の人気をも引き上げてしまうことでしょう。
巨人の星しかり、キャプテン翼しかり、スラムダンクしかりです。
テニスの王子様は、アニメ化が決まった前後頃までは、テニスの王子様の影響でテニスを始めたって人は結構いるらしいです。
最近は……流石にそんなにはいないでしょうね。

そして、読んでるだけである程度そのスポーツに詳しくなることもスポーツ漫画の特徴でしょう。ただし、漫画の知識だけで迂闊なことを口走ると恥かくので注意。
テニスの王子様は、そういう意味ではスポーツ漫画としてはデキがいいと思います。
テニプリを読み始めるまでには、私はテニスを漠然と「ラケットでボールを打ち合うスポーツ」くらいしか知りませんでした。
しかし、テニスの王子様は読んでいればある程度分かるようにはなってくるでしょう。
・相手コート内に一度はボールを着地させないとポイントにならない。
・ラケット以外でボールに触れると失点。
・得点は0→15→30→40と数え、40の次とると1ゲーム獲得
・(中学校の団体戦においては)6セット先取で1戦の勝敗が決まる。しかし双方5ゲームとると7ゲーム必要になり、6-6だと最終ゲームはタイブレーク方式となる。
・シングルスとダブルスではコートの広さが違う
・1ゲームごとにサーブは交代。通常はサーブを打つ側が有利。
・ボールにラケットで回転をかけて、ボールの軌道を変化させることは、割とやって当たり前のことである。
などなど、ルールから技術的なことまで幅広い知識を得られました。
主に県大会ぐらいまではルール面、技術面の解説が多かった気がします。
関東大会以降はある意味玄人向けか?

テニスの王子様のストーリーは、基本的に学生スポーツものの王道、大会に出て日本一を目指すものですが、基本的に個人競技であるゆえか、仲間との協力だとか協調だとかいうものがあまり描かれません。比較的そういったものを描きやすいであろうダブルスは殆ど主人公たる越前リョーマはノータッチ、それ以外でもシングルスに比べて非常に負けが多いなど、この漫画の主人公達はあまり友情とか重視しませんね、その割にはフォア・ザ・チームの精神はあったりしますが。
そして5戦中3戦勝てばいいルールにおいて、越前はついに全国大会準決勝までを公式戦無敗で勝ってきました。ここまで主人公が勝つのみというのは珍しいです。
ところで、5戦中、4戦終わって2勝2敗の場合、大抵の場合、読者が見ると主人公側が勝つとバレバレなのですが、この漫画にはあまりそういうシチュエーションがありません。
地区予選では決勝、不動峰相手に3-1。
都大会では、準々決勝の聖ルドルフ戦、決勝の山吹選での3-1。
つまり最高でも1敗しかしてません。
これがどういう効果を生むかというと、その一戦一戦単位での勝ちが保証されていない状態が作り出せます。
例えば不動峰戦S2。あそこで越前と伊武の試合がありましたが、あそこで負けてしまっても、まだ不動峰との決着はS1の手塚―橘戦に持ち越されるだけであり、仮にさらにそこで負けても、都大会には進出できるという非常に大会の危機とは言いがたい状況。
つまり負けても漫画のストーリー的に先がある状況だから、負けてしまうかもしれないという逆転現象が起こってしまうのです。
これはルドルフ戦や山吹戦でも同じことが言えます。
はじめてチームが負けるかもしれないという状況になったのが、関東大会での氷帝戦。
S3が終わって1勝1敗1分と白星が先行してない状況、かつ主人公は試合に出られない。
ここで初めて青学の勝敗がS1に持ち越されました。
最終的には補欠戦になり、越前が勝ったのですが。
そういう意味ではパターン崩しの「勝利」を描ける漫画だといえるでしょう。
努力においては、あまり合宿とか変な練習とかやりませんでしたね。
スポーツ漫画の定番「これが何の役に立つんだ?」練習は皆無だったような。
むしろ練習の目的がわかりやすいものばかりやってた記憶があります。
あとは事あるごとにグラウンド何十周も。
ただ走るにしてもブーメランスネイクのための腕振りにしても、何をしているか非常に分かりやすいわけで、その辺はキャラの現代っ子気質を現しているとともに、現代っ子な読者の感覚にもマッチしたんだろうなと思います。

友情は過剰にせず(世間のいう腐女子漫画という評価とはある意味逆)、努力はシンプルに、そして勝利をあらゆる形で描いてきたスポーツ漫画だと言えるでしょう。
友情努力よりも、とにかく試合シーンを見てて楽しい、ハラハラする漫画になっています。


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テーマ:テニスの王子様 - ジャンル:アニメ・コミック

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テニスの王子様

テニスの王子様『テニスの王子様』(テニスのおうじさま)は、1999年7月より週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて連載中の、許斐剛による漫画作品。およびそれを原作としたアニメ作品、ミュージカル作品、映画作品、ゲーム作品。略称「テニプリ」。英語表記

  • 2007/05/17(木) 07:53:00 |
  • うたのblog

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