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澤井啓夫先生はもうダメかも分からんね……

先日「別記事で書く」といっていたチャゲチャの話です。
チャゲチャを悪く言われるのが許せない方は続きを読むのをご遠慮ください。


ジャンプの連載漫画が速攻で打ち切られる際、その話数は大抵の場合9~11話くらいにおさまります。
チャゲチャの連載自体は8週。
上で言った9~11の枠からははみ出ていますが、それ自体に大した意味はないと思っています。
だって1週分だし。チャゲチャという漫画の問題というよりジャンプ編集部側の都合(新連載の時期調整とか)でしょう。
……というか、チャゲチャは第1話が50ページ以上あったので、これで10話もやると「重機人間ユンボル」並に分厚い単行本になっちゃうんですよね。単行本化にあたっての都合なのかもしれません

というわけで、問題なのは8話で終わったとか9話で終わったとか、そういう1話単位のことではありません。
最初の改変期を乗り越えられなかったこと。これにつきます。
ジャンプの打ち切り作品決定システム(というより、その結果)には何度か不可解な思いをしたことがありますが(武装錬金とか、ユンボルとか)、チャゲチャが現在のジャンプで打ち切られる3作品の一つに選ばれたのは順当に思えます。
一言で言ってしまえば面白くなかったわけです。
この作品のジャンルは、おそらくボーボボ同様のギャグ調バトル漫画。
ただし、ボーボボよりもどこがギャグなのかわかりづらいという、ギャグ主体の漫画としては致命的な弱点を抱えています。
一応、チャゲチャにそれなりにシリアスな背景がありそうなこともあいまって、ギャグが分かりづらいと「この漫画は本当にギャグ漫画なのか?」という疑いすらわいていましたよ私は。(いまだに「おそらく」です)
こうなるともうギャグっぽい描写が出ても素直に笑えなくなっちゃったりします。
ちなみに、ボーボボも話の筋だけ追うと結構シリアス(祖国を滅ぼした軍事国家と延々戦い続ける復讐譚)なんですが、鼻毛で戦うというところからしてギャグにしか見えない設定なので第一印象が「ギャグ」で固定されています。
言ってしまえば、ボーボボのギャグたる部分は戦闘中の技(及び戦闘中の振舞い全般)にある。
一方のチャゲチャでは、戦い方がギャグに徹していない部分がある。
それこそハジけ方が足りないとでもいいますか、ストーリーのシリアス部分を吹き飛ばすほど絵的におかしいことをやらねばならんのです。
ちなみに「絵的に」おかしくないといけないわけは、話的なおかしさが絞りきれないからです。片や「北斗の拳」をパロディにしたような無法地帯(←「ボーボボ」序盤の辺境地帯の話)、片や不良が総理を足蹴にしている暮東京。読者の常識とは違う常識が支配している舞台で読者視点のツッコミなんてできるわけないんですね。読者がおかしいと感じることでも、劇中では普通のことなのかもしれない。あるいは劇中でもおかしいのかもしれない。それが読者には分からんので、絵的におかしくするしかないんです。
まあ、一つの戦闘というくくりで見れば、明らかに勝利から遠ざかる(ように見える)行為はツッコめるんですけどね。ボーボボのギャグがバトルに集中するのはそういう事情もあります。
でも、電車の中ででかいウン○みたいなのを七輪で焼いてるのはダメだ。あれこそ何がおかしいのか分からないから。
あそこで具体的なツッコミポイントを襲撃側が挙げてくれればまだ面白い/つまんないの評価もできたんですが……
思えばあの見開きがボーボボと比較したチャゲチャを物語ってるのかも。
ツッコむ/笑えるポイントのピントがずれています。
ボーボボって、キャラの戦闘手段って非常に分かりやすいんですよ。
鼻毛真拳だから鼻毛で戦う。オナラ真拳だからオナラで戦う。米真拳だから米で戦う……バビロン真拳みたいに抽象的過ぎるせいで完全に原義と異なっている例もありますし、後半のボーボボの鼻毛真拳は鼻毛関係ないのも混じってましたけど。
ちなみにボーボボの場合、3狩リアなどの多人数バトルでも、一回のバトルで覚えるべきは「ルール上で相対する敵の名前と真拳」だけです。味方の場合、技の傾向はほとんど変わりませんから。
中盤以降で多用された人数制限バトルですが、一回の戦闘に全員を投入しないことによって戦況を分かりやすくする効果もあります。ボーボボに首領パッチに魚雷や破天荒あたりが好き勝手やってて天の助あたりがウザく動き回っててさらに敵にも濃いのが複数人いて……みたいな状況を制御するの無理ですもん。
一方で、チャゲチャのランク戦ですが……まず人数が多い!
そして、敵はおろか味方も戦うのが始めてのキャラばっかりです。敵の数合わせを除いて4人。味方もチャゲチャとひまわりを除いて4人、計8人のキャラとヤン必殺技を把握しないとおかしさがわかんねー。それもヤン気ーにしろヤン必殺技にしろよく分かってない段階で!
ボーボボでの人数制限バトルは人気で、チャゲチャでも同様のシステムを採用したのかもしれませんが、私の見立てではあのシステムの利点は上記の通り「増えすぎた味方による事態収拾不可能化の抑止」。それやるためにわざわざ味方を大量に増やすのでは本末転倒です。
というか、実はチャゲチャですらキャラが固まっているとは言いがたい。
自信満々に振舞って大物のように見えるかと思えば、敵のヤン技相手に過剰なほど驚いていたりと、見せたい人物像が分かりません。ひょっとしたらボーボボも同じくらい驚いていたのかもしれませんが、ボーボボは表情、特に目が変わらない(というか巣の目が見えない)ので慌てていると感じにくいんですよね。
バトルに関しても、チャゲチャが第1話で自分のヤン必殺技は人間バイクと宣言したにも関わらず2話以降バイクを連想させる技を使ってない!
ボーボボ後半でも鼻毛関係ない鼻毛真拳が増えていきましたが……
2話からそれはねーよ。


ちょっとウザいくらいボーボボボーボボ連呼してしまいましたが、チャゲチャ打ち切りの最大の要因は「ボーボボ書いてるときの気分が抜けてなかったこと」もっと厳密に言うと「ボーボボ中盤以降の展開をそのまま、支える物(ボーボボ中盤までの積み重ねと初期設定の妙)なしにやろうとして空中分解したこと」これにつきます。
もっとも、ボーボボのやり方をそのまま踏襲すれば勝っていたか、といえば疑問ではありますが(結局最終的には打ち切られてたよね、ボーボボ)それでもここまで面白さの見出し方が分からない漫画にはなっていなかったはず。
澤井先生に次のチャンスがあるなら、文字通り心機一転して臨んで頂きたい。
自分が描くのはボーボボの3部や4部ではない別の漫画、ボーボボの焼き直しをしても勝てるかどうかは知らないが、仮に焼き直すならやるべきは土台からの作り直しであることくらいは自覚して……ここまで書いて思いましたが、チャゲチャがこんなになったのって編集部の強い意向があったりするんでしょうか。
読切『黒梟』を見る限り、澤井先生にボーボボの焼き直し以外の漫画を描く気がないとも思えないのですが、それで次の連載がチャゲチャだから何か不審を感じなくはない。といっても、あえて焼き直しを勧めるほどジャンプ自体に欠かせなかった漫画ではないとは思うんですが……うーん。


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