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テニスの王子様を振り返る⑧「あなたの身近な人もいつオーラを使い始めるかわかったものじゃない編」

このあたりからテニプリを別な方向から評価する試みが活発になったと記憶しています。

全国大会はもちろん青学だけものではありません。
関東大会を勝ち抜いた6校+開催地枠で選出された氷帝の7校が読者にとっても馴染みの深い学校です。
実は青学以外の6校全てがこの大会で青学と対戦済み。
許斐先生は既出の学校の拾い上げに余念がないようです。
ルドルフ? あれはどうしようもなかったんだよ。
ちなみに開催地枠ですが、東京から関東大会に出た5校のうち、青学、不動峰、山吹が自力で全国への切符を手にしています。
なので基本的には氷帝と銀華のどちらかを選ぶのか順当。
関東大会ではどちらも一回戦負け、都大会では氷帝が5位通過、銀華は3位か4位(都大会で3位決定戦が行われた形跡はファンブックにも存在しません。関東にはあるのに都大会にないのは変といえば変ですが、不動峰はメンバーの大半が怪我で準決勝を途中で棄権、銀華も全員が仮病を使い準決勝を丸々棄権という経緯を考えると、制度としてはあったがお流れになったというのが真相でしょうか?)なので、銀華の方が成績的には若干上ですが、都大会での青学戦、関東での立海戦と不戦敗が続いているのがマイナス評価の材料になったと考えれば氷帝が選出されることには別段の贔屓は感じません……今年の開催地が東京になったこと自体が贔屓の産物かもしれんがな!

緑山は1コマも描かれることなく1回戦敗退。
山吹は1回戦は勝つものの、2回戦で敗退。
2回戦で7校のうち、六角まで含めた3校が消えました。
一方の氷帝は、スパイにも負けず大丸にも負けず準々決勝に進出。どこの噛ませ犬になることもなく青学と再戦。
一度負けた青学に再び試合。しかも関東を決勝まで戦い抜いて経験を得た青学に対し、一度は3年生を引退させた氷帝。
実は状況的に圧倒的に不利な氷帝の榊監督の戦略。
まず敗者切捨てを撤回。200人いる部員をもう一度振るいにかけなおす時間はないので、レギュラー自体は3年生引退直前ものをそのまま再利用します。
その上で、青学戦で勝利した跡部、宍戸鳳ペア、引き分けた樺地を後ろの3試合に集中させ、S3とD2を負け犬を再利用して残りのメンバーの特性を考えて組み直す。
青学は何かあるとグラウンドを何十周もするのでスタミナには定評あり。以前は不安があった菊丸も全国を前にして倍以上とも言われるようなスタミナを身につけています。
それに対して氷帝は向日のスタミナ切れが不安材料。
かといって彼を切った場合、考えられるペアはジロー&忍足、忍足&日吉、日吉&ジロー……どれも噛み合いそうにないので向日は日吉と組ませて短期決戦を狙わせ、シングルスには忍足を起用。ジローが起用されなかったのは関東大会での醜態が原因でしょうか。

いざ試合が始まると、氷帝もいつの間にか恐ろしい人たちに変貌していました。
桃城が心を読めば、忍足は心を閉ざす。
向日と日吉は何の制約もなく跳んだり下剋上等を叫ぶ。
樺地に至っては百錬自得の極みをコピー。
宍戸鳳も同調を目の当たりにしてもなお戦意を失わなかったというだけで勝利に値するでしょう。
あの状況でネオスカッドのコントロールが狂わないんだもんなあ。大石の手首が限界にきたのも氷帝ペアが粘りに粘った結果だし。
以前と比べて極端に変わった選手はいないように見えるのに、新技を身につけた青学勢を相手に2勝2敗。全国大会に入って一気にインフレした人外集団に食らいついています。
最後のS1は越前vs跡部。
跡部の新必殺技はアニメ逆輸入のタンホイザーサーブだけにとどまらず、コートにツララを生やす『氷の世界』を展開。
相手の死角を氷柱として見ることができるという『眼力』の発展形の技らしいです。何故氷柱なのかは不明。
リョーマの無我の境地ですら圧倒します。
無我リョーマは真田にも押し負けてたし、無我の境地って技としてはそれほど強力ではないんですよね。
跡部様は他人の技を使うことぐらいある程度は無我なんてなくてもできるようだし。
リョーマは「ゾーンでボールを引き寄せて死角からずらせばいいんじゃね?」という理屈で手塚ゾーンを不完全ながら発動。手元には戻ってきませんが目論見どおり氷柱ポイントからボールはそれて展開は再び五分に。
……「手塚ゾーン+百錬自得コンボ」といい、物理的/技術的にありえないことやってるのに技同士のロジックが時々見事に噛み合うのがテニプリの恐ろしいところです。
そしてどんどん常軌を逸していくのは技だけではなかったりします。
アクシデントも全国大会ともなると試合中に突如照明塔がコートに落下してくるぐらいのことは起きてしまうのです。
それでもリョーマは平然とプレイを続行するし、大会側も単に落ちた照明の撤去作業を終えたら試合を再開する。お前ら動じなさ過ぎだ。
最終的にはダブルノックダウン+立ったまま気絶というどう考えてもテニスでそれはないだろうという展開に。
テニスではありえないんだけど、別なジャンルの漫画だと普通にありえることだから始末に悪い。一つならともかく畳み掛けるように続いちゃうとそっちの感覚で読んでしまうじゃないか!
そんな展開でも越前リョーマの性格は相変わらずで、ノックダウンした時に先輩たちから教わったものを思い起こすシーンで半分くらいの先輩に関して適当なこと言ってたり、(事前の約束とはいえ)気絶している人間の頭をバリカンで勝手に刈るという毛狩り隊でもあまりやらんことをやってのけます。そういえばボーボボはこの時点ではまだやってたんだよな。

準々決勝の時点でこれ以上ないほどの滅茶苦茶ぶり&盛り上がりぶりでしたが、無茶苦茶は青学の試合だけではありません。
同じく準々決勝の不動峰-四天宝寺の試合も恐ろしいことになってました。
不動峰といえば、地区予選で青学に敗れた後、都大会、関東大会では青学と再戦に届く一試合前に敗退していて、この全国大会でも四天宝じが大物っぽく描かれていたので今回も負けるんだろうなと思った読者は多数。で、実際その通りになったわけですが。
伊武が試合開始直後に棄権。どうやら最初のサーブを受けた際に手首を傷めたらしいです。
その悔しがる伊武に向けて神尾が言ったセリフがあります。

後は仲間(おれたち)が何とかする! 命に代えてもな!」



当時は「テニスで命を代えてもって何だよ!」と思ったものですが、チームメイトに石田鉄がいて、対戦相手に鉄の兄である石田銀がいます。
そして石田銀の恐ろしさを知った今となっては、上のセリフは決して大げさでも何でもないことが分かります。
幸い、銀は弐式以上の波動球を使わなかったようなので死ぬこともなく大怪我にも至りませんでしたが、それでも4ゲーム終わった頃には立つこともままならない程痛めつけられています。猛獣のオーラにも無我同様の副作用があるのかもしれませんが、それを使っても1ゲームもとれないという、以前立海が不動峰を圧倒した時とはまた違う四天宝寺の恐ろしさが見えてきました。
猛獣のオーラ自体が弱い技、というわけではないんです。続く橘は猛獣のオーラを纏った状態で無我の境地に入った千歳と戦い、5-4と五分以上に渡り合います。
その後、千歳は『才気煥発の極み』を披露。視覚的なエフェクトはオーラがキラキラと輝くというだけであまり派手ではないのですが(菊丸は「思ったよりフツー」とか言ってましたね。その後河村を吹っ飛ばす石田銀のことは素直にバケモン呼ばわりしていたので、彼は見た目のインパクトに心象を引っ張られやすいんでしょう)効果は脳を活性化させ、コートで起きること全てをシミュレートして勝利に至る最短の道筋を割り出す技でした。
もしもある瞬間におけるコート全域のプレイヤーとボールの力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力のテニスプレイヤーが存在するとすれば、このテニスプレイヤーにとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろうということです。
橘のあばれ球すら完全に返してしまい、千歳は逆転勝利。しかし橘があえて顔面に打球を受けた上に千歳の左サイドに打たなかったなど噛ませ犬で終わらせないための一応のフォローをして準々決勝はおしまい。

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テーマ:テニスの王子様 - ジャンル:アニメ・コミック

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